盲導犬をはじめ、特別な訓練を受けた犬が警察、空港、ミリタリー、病院など、世界のあちこちで活躍しています。中には戦地で大変重要な役目を受けて働いている犬もいます。医療の分野では、ガン細胞を嗅ぎ分ける訓練を受けるなどして、今後益々期待が持たれています。
心理学の分野でも、犬と人間のメンタルヘルスに関連した研究が益々盛んです。自閉症の子供や、戦地から帰った軍人の重度のPTSDなどへの効果も認められています。心のケアの進んだ病院や老人ホームでは、セラピー犬が人の心を慰め、癒してくれています。

このように活躍の場を広げる近年の犬たちですが、今日は普通の家庭の犬と飼い主についての研究のお話です。

イギリスの大学で、620万匹の犬とその飼い主千5百万人を対象に、一般家庭の犬がどのように人のメンタルヘルスに影響しているかの調査が行われました。この研究は特に「犬の散歩効果」に的を絞って行われました。それによると、一番多かった効果は「気持ちが沈んだ時でも、散歩に出て愛犬と歩いて帰って来ると気分が晴れる」でした。次は、「近所や顔見知りの人に挨拶したり、道ですれ違う他の愛犬家とちょっとした会話をしたりすることで、散歩が楽しく、散歩から帰った後も幸福感がある」です。その他にも多かったのは、「孤独感が薄れた」「自然の季節を感じる」などです。
ウォーキングはその運動自体が下がりぎみな気持ちをリフトアップしますが、愛犬との散歩など、意味や楽しみを伴う運動は、より効果があります。犬の散歩は3日坊主にならず、日常生活の一部になっていることも大きな利点として挙げられています。また、散歩道には車が少なく、緑の多い場所が好まれるので、外の新鮮な空気を吸い、木々や花々に目を向けるので、自然の癒し効果があります。

犬の散歩は、私たちが幸福感を感じるのに必要な人との繋がりを作ったり維持するので、大切な役割を果たしていることになります。子供にとっては、犬の散歩をするようになって、外で遊ぶことを覚え、テレビの前に座っている時間が短くなった、という報告もあります。メンタルヘルス外でも、「体調が良くなった」と身体的効果の報告もあるようです。

一見なんでもない事のように見える犬の散歩ですが、実は多くの飼い主さんのメンタルヘルスに貢献しているようですね。先進国に蔓延するウツ病の未然予防にもなってくれていることと思います。
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