ドメスティック・バイオレンスは、それぞれのケースごとに多々違いがありますが、主な特質として以下のようなものがあります。

• 身体的暴力:ぶつ、殴る、蹴る、物を投げつける、突き飛ばす、押さえつける、髪を引っ張る、刃物を突きつける、物を壊す、熱湯や水をかける、煙草の火を圧しつける、唾を吐きかける、病院へ行かせない、家から閉め出し

• 精神的暴力:大切なことを伝えない、情報を制限する。返事をしない、無視する。何でも被害者のせいにして叱責する。友達と会わせない。居場所や行動をチェックする。離婚したら子供に会わせない、親権を渡さないと脅す。別れるならビザ取得を妨害する、死ぬ・殺すと脅す。ペットを虐待することで苦痛を与える。感謝を強要する。土下座など、支配者と被支配者の関係を表すような行為を強要する。

• 言葉の暴力:相手を徹底的に傷つけるような言葉を浴びせる。怒りにまかせて大声で怒鳴りつける、汚くののしる。(例:ぐず、のろま、間抜け、ビッチ、役立たず、このやろう、最低最悪の人間、死ね、Fワードを浴びせる、顔を見ると吐き気がする、出て行け・離婚しろ、など。)
• 経済的暴力:生活費をわざと渡さない、困るほど最小限にする。働くことを禁止する。仕事を辞めさせる。クレジットカードを取り上げる。無計画な借金を重ねる。
• 社会的暴力:外出を妨害、制限する、許さない。運転免許やパスポートを取り上げる。社会から孤立させる。家族や友人から隔離しようとする。電話や手紙の内容を確認する。ストーカー的行為をする。自由を制限する。
• 性的暴力:望まない性行為を強要する。避妊に協力しない。被害者の望まない性的映像を見せる、など。

• 子供への暴力:子供に暴力を見せる。子供の前でアビューシブな怒りを爆発させたり伴侶(子供の親)を罵倒する。子供を危険なめにあわせる。

以上は、ほんの一例です。この中には、ノーマルな社会生活の範囲内だと、人によっては、考えられるものもあり、それがよりDVの被害者の認識と判断を困難にします。DVは低所得者層にあるように考えられがちですが、社会的地位の高い仕事についている人も少なくありません。ナイスパーソンと言われるような世間的には理想的な伴侶でとても良い人と思われていることもよくあります。

(参照:Advocacy in Action, by The Domestic Violence Clearinghouse)

(ライトハウス 2012年 5月16日号掲載)
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