世界中の人に幸せと繁栄の「レシピ」を届けることを目標に研究を続けるBarbara L. Fredrickson教授(2000年the Templeton Prize受賞)は「レシピ」の材料はただ一つ正の感情だと言います(*参照)。

教授はまた、負の感情を無視したり押し殺したりすることはかえって毒になるので注意が必要だとも言っています。人間にある喜怒哀楽は進化上発達した能力で、健全な負の感情もあります。不安や恐怖は黄色い旗や赤い旗がひらめくように私たちに改善すべき何か(悪や危険や間違いなど)があることを知らせてくれます。怒りは不正を正し、悔しさは努力を促し、危機感は軌道修正を促します。苦しみは人を大きくし、悲しみは人を深くします。

以上を踏まえた上で、教授は私たちが普段感じている負の感情のほとんどは必要のないものだ言います。そのような無駄な負の感情の代わりに、もっと多くの正の感情をもって生きることがレシピに必要な材料だと説くのです。心に正の感情が多い時、私たちはより広い視野を持ち、クリエイティブになり、賢明な判断を下し、行動力が高まり、理解を得やすく、人との繫がりが増える、などの相関関係も証明されています。
そして、集めた多くのデータをグラフ化し「ある時点にくると、人生がプラスの循環を始める」と説明します。そのグラフによるとティッピング・ポイントが3対1ということがわかります。これは1の負の感情に対して3以上の正の感情が必要ということで、これには上限があって、11対1です。

研究によると、2対1の人は結構いるそうでが、私たちのほとんどはこの比率に至っていないそうです。3対1という比率は、私たちが実行するに決して不可能な比率ではありません。むしろ、充分可能です! Fredrickson教授はレシピに必要な材料を提示するだけでなく、準備の仕方からレシピとその細かな料理方法まで説明しています。

心は私たちが思っている以上に大きな力を持っています。心のあり方しだいで私たちの人生は大きく変わってゆきます。心に正の感情が増えるということは、うつ病などの心の病の未然予防にもなります。私たち一人一人が幸せと繁栄をつかみ、しいては社会全体を大きく変えてゆくことに繫がるのです。
*正の感情例:愛、感謝、希望、好奇心、楽しい、楽天感、安心、平和、勇気、人やグループや地域と繫がっている感じ
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