母と子が築く4タイプの絆 (2011年9月1日号)

「うちの子はまだ1歳でまだ何もわからないから大丈夫」と耳にします。これは危険な考えです。

赤ちゃんは小さくても多くのことを感じています。言葉はわからなくても雰囲気、声の大きさ、トーンでわかります。一歳くらいまでには保護者の顔の表情を読み取って、危険・安全・良い・悪いなどの判断基準に使います。

今回は心理学では大変有名な理論である「アタッチメント・セオリー」の一部をごく簡略化してお話しさせていただきます。

この理論は養育者(一般的に母親)に対して子供が1歳までにきずく心の絆を4タイプに分類します。それがその子の定型となって生涯に渡って影響し続けるというものです。これらの4タイプは安心型(secure)、不安型(ambivalent/anxious)、拒否型(avoidant)、回避型 (disorganized)です。





1.安定型:
乳幼児へのケアや擁護が一貫して満たされ、養育者に対し安心感を持ち信頼関係が健全に構築されたタイプです。幼児は養育者を安心のベースとして使い、自分は受け入れられ、守られ、愛される存在だ。“この世はどうやら悪い所ではないようだ“といった意識が備わり、その潜在意識が後々にも他者との関係や世界観に影響し続けます。

2.不安型:

乳幼児へのケア・擁護が満たされず安心感がありません、母親といつも一緒にいるか確認をし続けないと不安になったり、一緒にいないと信頼できない関係です。将来、人や世の中に対する安心感や信頼を持ちにくく常時確認をしないと安心しません。 

3.回避型:

養育者が感情的に鈍感だったり、話しかけ・抱っこ・スキンシップ等の欠如により、子供が母への愛着、安心、信頼などを築けなかったタイプです。このタイプは自己価値感が低く、大人になると独立性を重要視し、他者との親密な関係を築くことが難しくなります。



4.混乱型:

保護者としての役割が果たされず、親を過酷で懲罰的な存在だと恐れを感じたり、親がヘルプレスだと感じます。

また、親の幼児性が強い場合は2,3歳になると“泣かないで”“ぼくが守ってあげる・やっつけてあげる”“ママ愛してるよ”と親を慰めます。

このタイプは心に安心のベースを持たず、自己価値観が低く、成人して他者と親密な関係や信頼関係を築くのが難しくなります。

定型は基本的には変わりませんが、自分の定型を打ち負かすほどの強い経験をしたり、心理療法による治療によって、潜在意識の書き換えが起こると、定型(アタッチメント・スタイル)も変わります。
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