コラム19:増え続けるアダルト・チルドレン (ライトハウス2011年3月1日号)

家族として健全に機能しない家庭(機能不全家族)で育ったため、大人になっても心の問題を抱えている人をアダルト・チルドレンといいます。

機 能不全家族とは、親のアルコール・薬物中毒、精神疾患、ヒステリー、ニグレクト・虐待(精神的、言葉、性的、身体的)または夫婦不和のため子供が愛情や安 心感を満足に受けられない家庭をいいます。あるいは親が子を溺愛し過保護・過干渉で、子供の健全な精神的発達を妨げる家庭もそうです。

今回はアダルト・チルドレンのもつ心理的問題をいくつかお話します。
多 くのアダルト・チルドレンは幼少期に得た無意識の意識「自分は何か役に立つことをしないと、愛されない・受け入れられない存在だ」を心の奥に抱えていま す。慢性的な愛情飢餓、感情の鈍化、自己に対する価値観の低さ、過度の嫉妬心・不信感、孤独感、生きる喜びを感じない、などが特徴にあげられます。

親からの愛情を感じて育ったけれども、両親がいがみ合っていたり冷たい家庭で育った場合は、大人になって他者との間に温かい関係を育てることが難しくなります。結婚後に無意識のうちに両親と同じような夫婦関係を復元してしまうことも少なくありません。



人に好かれたり受け入れてもらう為に自分を抑え、いつも他者に同調したり、NOということができずに無理をしているので人間関係や生きることが苦しいものになります。

うつ病などの心身症や依存症にもなりやすいです。恋愛依存(共依存)、アルコール・薬物依存、ギャンブル、ショッピング、性依存などがよくある依存です。
重度の場合は、自己無価値感が強くリストカットなどの自傷行為をしたり、利己的でアビューシブな相手やDVの夫と共依存します。どんなに酷い扱いをうけても自分を必要としてくれたり、時々得られる甘い言葉や表面的な優しさにしがみつきます。このような相手と別れてもまた同じような人に共鳴し惹かれます。
別の重度の例としては、精神的な成熟度が低くキャパシティが小さい為、子供を産んでも充分なケアを与えるだけの精神的余裕がなくなることです。ニグレクトや虐待が起こりやすくなります。自分が虐待を受けて育った場合も同じことを子供にしてしまうことが少なくありません。
アダルト・チルドレンは次の世代へも悪影響を与えます。「心理療法を始めて辛い心の傷を癒し、同時に親から子への負の連鎖を止めてほしい」と強く願っています。
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