コラム16:気づかずにいるディスチミア (ライトハウス2011年1月16日号)

前 回のコラムでは、私達が精神的に幸せな人生を送るために、感謝、希望、熱意、好奇心、そして愛の5つを持つことが大切だというクリストファー・パターソン 博士らの研究結果をお話しました。 今回は、この5つの気持ちを妨げる心の障害、「ディスチミア」(英語読みではディスサイミア)についてお話します。日 本語では「気分変調性障害」または「気分変調症」とも呼ばれています。
チミア(thymie)とは”気分”を意味し、ディス(dys)は” 良くない”ということです。変調という言葉から、気分かコロコロ変わったり上下したりするような印象を受けますが、基本的にはずっと下がったままのうな憂 鬱さ(ディプレッシブ)軽いうつ状態が続きます。うつ病ほど重くはないのですがやる気が起きず無気力・無関心で、熱意や情熱を感じることが難しくなりま す。感謝や希望の気持ちを持つことも困難になります。
ディスチミアの人は、気力の無さから何をするにもエンジンがかかるのに時間がかかるので、簡単なことでも面倒に感じます。ひとたび友人に会えばそれなりに楽しんだち、家では映画を見て楽しんだり、TVゲームに夢中になったりもできます。しかし、自分への評価が低まり、自分はダメな人間だと思い、どうにかもっと社会に適応したいと思いながら5年、10年、15年と経ってしまうことも珍しくありません。
ディ スチミアは慢性軽うつ病とも言われ、慢性型なので治療に比較的時間がかかります。ディスチミアかな?と思う方は、なるべく早く治療を始めることをおすすめ します。気づかずにいる人が多いので下に基本的な診断基準をご紹介しますが、例外などありますので、診断は専門家にご相談ください。
<ディスチミア診断基準>
憂鬱な気分がほぼ一日中続き、憂鬱でない日よりも憂鬱な日の方が多い状態が2年以上続いている(子供や青年の場合は一年以上)。かつ、憂鬱でない日が2ヶ月以上続いたことがない。そして、次に挙げる6項目のうち2つ以上に当てはまる。
1.食欲がない、また過食する。
2.眠れない。寝ても真夜中に起きてしまう。または寝すぎる。
3.エネルギーが出ない。または疲労感がある。
4.自分が大切な存在だという意識(無意識)自己への価値(自尊心)が低い。
5.集中力がない。または何かを決めることが難しい。
6.希望が持てない
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