幸せの研究 (他者との関わりとギビング)ー2010年12月16日号

「収入」と「幸せ」の関係を調べた研究がいくつか報告されています。 それらによると、収入が増えるにつれて幸福感も増すのですが、ある程度の収入に達すると、それ以上は幸福感にさほど違いがでません。 この”ある程度の収入”がいくらかというのは研究によってバラつきがありますが、貧困レベル以上から平均収入という報告が多いようです。

生活に最低限必要なものがメ満たされた人にとっては、収入と幸せの結びつきがとても薄いという報告です。

日本では1958年から’87年の約30年の間に国民け平均収入が5倍になったそうです。3種の神器といわれたテレビ、冷蔵庫、洗濯機を手に入れ、みるみる物質的に豊になりました。 しかし、この間に日本人の得た幸福感は収入の増加に比例するほどのものではなかったという報告があります。

というのは、社会全体が豊かになったので、そえが当たり前となっていたこと。次から次へと手に入れるべき物には際限がなく、

足るを知らなかったこと。 それから、人は新しく手に入れた物には比較的すぐに慣れてしまうので、ある程度の生活の基礎が整った後に収入が増えても、幸福感は長続きしないということです。 宝くじで大当たりをした人にも同じことが言えます。

では、どうしたら幸福感は長続きするのでしょうか?

心理療法の一つであるコンテキスチュアル療法の創設者ボスゾーメンイー・ナジー博士が、幸せを得る方法について研究しています。

博士は、「真の幸せは、他者との関わりにある」と言っています。

それがどんな関わりかというと、「正当な人間関係で、愛や思いやりにのある相互関係」であり、友愛や家族愛など人間愛のある関係です。 それは地位やお金によって影響されるものではありません。

博士はもう一つ、幸福であるためには、「ギビング」が必要だとも言っています。

ギビングは寄付に限りません。 愛のある言葉や行動、一通のメールやスマイルもギビングです。

自分が他者にとって何かの役にたったり、何かしてあげたりできること。

こういうことで、自分が他者や社会と温かい心で繫がると、自分が役に立つということで自己の存在意義や存在価値を満たすようです。

他者との関わりがない人は、新しい関わりを見つけていけばいいのです。 時間は、人生の時間だけあります。

そして自分にできるギビングをやってみれば、自分の心も社会も温かくなりそうです。

博士のいう「幸せ」を、こうやってまた一つ増やせることができるでしょう。
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