コラム1. 鬱について
(ライトハウス 2010年6月1日号)


言 葉の問題、文化やシステムの違いから起こるトラブル、英語で受ける大学の授業やテスト、実家を頼れない出産と育児、アメリカ人家族との親戚付き合い、移住 や国際結婚の問題、子供の教育問題、高い家賃・住宅ローンは税金。 その上最近では追い討ちをかけるような解雇の不安。ハワイでうつになる人が多いと言っ ても過言ではありません。

また、日本からの心の問題を抱えてハワイへ移住させる方もいらっしゃるようです。 癒しのハワイに住めばきっと問題は解決すると思って来たものの、何も変わらなかったり、かえって悪化することもあります。

ストレスが起因となり発病したうつ病は放置しておくと悪化してしまうことがあります。 例えば、気力や体力がなくなった人が勉強や仕事を休むと、余計に作業がたまり更に追い込まれます。学校や会社を一旦休むと、どんどん戻りにくくなり状況が悪化します。
同 時に、自信をなくし自己への無価値感を持ちます。自己嫌悪に陥り、不安や心配がさらに大きな不安となって胸にしこりのように定着し、それが恐怖感や挫折感 に変わったり、これがいっそう悪くなると絶望感に襲われ自殺を考えます。家で動かずにいることにより、食欲の減退や過食、睡眠障害を患うことにもなりま す。


こ のような悪循環をたとった後に治療を始めると回復に時間がかかります。 環境が改善しストレスがなくなることにより、自然にうつが治ることがあります。  しかし、またストレスをうけるとうつになる、という繰り返しになります。ですのでやはりうつになったら薬と平行して心理カウンセリングを受けてきちんと治 療することをお勧めします。

心 理療法では、保険会社は認知行動療法という療法を推奨しています。この認知行動療法をメインに個人個人に合わせたさまざまな療法を組み合わせて、心理治療 (サイコセラピー)が行われます。
また、うつを始め、心の問題には生まれ育った家庭環境、家族関係、トラウマや社会生活での経験が大きく関わっていま す。 
比較的新しいアプローチである家族療法は、現在の本人の環境や心のありようのみならず、過去における家庭や社会との関わりなどを分析して治療に組み 込む方法です。このシステミックなアプローチは、特に日本人に向いているので認知行動療法と組み合わせることにより、より高い効果を望めます。

うつかな?と疑問に思ったら一人で悩まずにまずは専門家にご相談下さい。 心の病も虫歯や体の病と同じです。 早期発見・早期治療が大切です。 心理カウンセリングにいよる心理療法(サイコセラピー)にはハワイの主な健康保険が適用されます。
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